※ 赤ProFisha:倉住さん 黒オレンジFisha:なかやさん
■倉住さんへお聞きします
ステルスを選ばれた背景は?
ProFisha475を見て、シルエット・造形に一番グッときました。
その時、サーフボードに通じるものがあるな!と感じたんです。
長年サーフィンもやっているのですが、陸地だと長く感じる9Feet、10Feet(約2.7~3m)のボードでも海に浮かぶと短く感じる時があるんです。
475を見て、どんなパフォーマンスで漕げそうか?というのがイメージ出来ました。
やはり自分が漕いだ時の力を効率良く伝達してくれるカヤックなら体力の消耗も抑えられ、より遠くへ漕げますし、急に海況が変化したとしても、より早く帰還する事が出来ます。つまり「安全につながる」と考えました。そこが一番大きいです。
デザインのポイントを教えていただけますか?
僕のラッキーカラーが「赤と黒」なので、その色をテーマにしました。赤色は自分の表現力の向上、黒は知性を表しています。この色が持つ意味合いを自分のカヤックで表現したかったというのがあります。その他に、馬も意識しました。馬は暖かさや包容力を表します。
赤と黒、そして馬・・・、と考えた時に車のフェラーリがパッと頭に浮かびました。シームは黒ではなく、灰色にしました。これはセンターの黒をより目立たせるには、シームの色を落ち着かせる方が良いと判断したからです。自分のテーマを実際にデザイン案にしたところ、納得のものが完成しました。
仕上がりに不安な気持ちは?
不安は全くなかったです。オーダーメイドのカヤックというのは、自分の考えが100%ではなく、造り手との合作だと思っています。
僕のデザインという想いは伝えましたが、その想いを造り手である職人がどの様に受け止めて、それに彼らのスキルが加わったとき、どんなカヤックが完成するのか?という事にワクワクしました。なので、本当に不安はなかったです。
もしも自分が考えていたデザイン通りのものが来なかったら、それは僕の想いを伝える力が弱かったと考えてました。
それで良いと思ってました。あとは、製造する南アフリカのStealth社と、輸入者のヨシさんが細かなやり取りを進めてくれていて、センターラインもcm単位で確認をとってくれたのが安心でした。
実物を手にした時の印象は?
創造が想像を超えてきた!と震えるようなインパクトを今でも覚えています。
本当に、何ヶ月も前に自分がデザイン案として考えた想像が、職人の手によって創造され、自分の予想以上の良い出来に興奮しました。もう、今すぐ漕ぎだしたい!と思いましたね。
PF475を実際に乗ってみた感想を聞かせていただけますか?
とにかく安全性が高いです。安定感の安全性というよりは、特に走行面での安全性を感じました。
コクピット回りのシェイプだと思うのですが、下半身の力を上手くパドリングのストロークへ伝達できるんです。そのお陰で少ないエネルギーで速く進めるんです。体感するグライドが別次元です。このステルスならではの漕ぎ感は、実際に体験しない限りは分からないかと思います。長さのある艇だとしても、実際に海に浮かぶと軽く、早く、そしてグライドする。こういったカヤックの造りというのは、やはりStealth社の代表、Brettさんがパドリング競技者であり、その味付けがカヤックにされているからですよね。普段カヤックで釣りに出ると6時間近く海上にいる事もあります。色々動き回って釣りをしたり、風や波がある時も勿論あります。そんな時でもこのProFishaの走行性なら安全に帰ってこられるのが本当に嬉しいです。安全に帰ってこられるカヤックに自分が乗っている、と考えると、海へ行く時の安心感も全然違います。
■なかやさんへお聞きします
初めてのカヤック購入でステルスを選ばれた理由をお聞かせいただけますか?
家から歩いて5分で西湘の海岸が広がっています。ですのでダイビング、サーフィン、SUPとマリンスポーツの経験は結構あります。そこは釣りのメッカでもあるので、釣りを楽しみたいと思っていました。でも自分の家の近くのサーフからSUPで釣りに出ると急に波が高くなる事も多く、竿を折ったり、釣具を無くしたりするリスクがついてきます。現に、何度もそういった経験がありまして・・・。
自分がカヤックフィッシングを始めようと考え始めた時は、どこの国にどんなブランドがあるかなんて知識は無かったんです。そんな時、親友の倉さん(倉住さん愛称)が「ステルスっていうメーカーで、こんなカヤックをオーダーメイドで作ってもらうんだ」と話をしてくれたんです。
その時に見せてもらった1枚の写真があまりにも強烈で、一瞬で惚れてしまいました。そこに写っているカヤック全てが煌びやかなんです。普段の生活でそんな目を引くアイテムは見かけないです。その瞬間から自分もステルスが欲しい!となり、ステルス以外には目がいきませんでした。
「カヤックを買いたいというよりは、ステルスを買いたい」と思ったんです。
あとは、せっかくなので仲の良い倉さんとカヤックを通じてもっと充実した時間を過ごしたいなと思いました。写真撮影、映像制作、勿論釣り話で今まで以上に盛り上がりたいと。本当にステルスカヤックを通じて釣り仲間やコーチとの出会いがあり、自分では想像もしていなかったご縁が広がっていく毎日が楽しいです。
試乗した時は、何を重点的にCheckされましたか?
細かい所を確認しようとは思わず、本当に釣りへ行くと考えた時に「自分にとって快適かどうか?」がポイントだと思いました。一番目がいったのはセンターハッチでしたね。やはり釣り竿を仕舞えてカヤックを漕げるというのは衝撃的でした。自分が住んでいる西湘の海からカヤックを出艇して、もし波に巻かれたとしてもこのカヤックなら釣具を無くす(壊す)心配がないなと思い、そこが一番気に入った点でした。自分はSUP Fishingもやっていたのですが、この安心感は他の人にも伝わるかと思います。
カヤックフィッシングの魅力を教えてください。
「自分の力で何かを達成するロマンがある」と思ってます。
自分の体を使って海へ繰り出す事や、自分の力で辿り着いた場所で釣りをするので、本当にロマンですね。私の場合、知識がない状態からのスタートで、自分の周りに本当にフィーリングが合う仲間がいたお陰でカヤックとの出会い、コーチとの出会い、ウィングパドルの出会いといった繋がりが出来たんです。人の話に耳を傾ける事を大事にしていまして、倉さんの話は勿論、輸入者のヨシさん、釣り仲間の話も参考にしますし、ご縁を大事にしたいと常々思ってます。出会いがあって新たな事が始まると思っています。大西コーチ(パドリング競技者)からレッスンを受け始めたのも自分自身を磨こうと思ったからですし、努力をする事でレベルアップをしていく工程が楽しいですね。特に手漕ぎというのは、自分にとって本当にロマンです。
カヤックのデザインはどのようにお考えになりましたか?
やっぱり1枚の写真から自分のステルスはスタートしたという原点があるので、その写真を何度も見ました。そこには黒の艇と、オレンジの艇が写っているんですが、この色味が好きなんだなと再認識しました。
次に、YouTubeの動画で、RokkitkitのRodさんが乗る黒とオレンジ色のカヤックを見たのですが、最近は白のノーズカラーに変更したようだったので、自分がオレンジ×黒にしよう!と思いました。でも、全く同じではなく、自分なりにアイディアを考えてみました。オレンジ色のノーズに付けるロゴマークの配色を考えていたところ、ロゴマークは黒よりも白色の方が目立つのでは?と自分なりに考え着きました。それで白色のステルスロゴにする事に。ロゴが白になるので、シームカラーも白にする事にしました。
オレンジ・黒・白の3色を使ったデザイン案に仕上がり、自分でもとても気に入っています。バイク好きや車好きの皆さんが愛車を磨くように、自分もカヤックを毎回磨くのが楽しいです。倉さんの赤×黒艇と、自分のオレンジ×黒艇を並べたら最高にかっこ良いとワクワクしました。どっちのカヤックもとがったデザインなので(笑)
■お二人にお聞きします
倉住さんがなかやさんの実物のカヤックを見た時の印象は?
実物を見た時は「やばい!」と思いました。デザイン時に色々と相談は受けていたので自分も仕上がりが気になっていました。ボディのメインカラーが黒というのも、なるほどな、良いな!と思いました。光の跳ね返し感というか、リフレクトですよね。黒のボディから艶がある光の跳ね返しがあってかっこ良いなと。もう2艇目作る時のイメージが出来ました(笑)
なかやさんが、倉住さんの赤いカヤックを見た時はどう思いましたか?
第一印象は、本当にこのデザインは倉さんっぽいな!と。ちょっとインパクトのある表現をするのが倉さんなので、カヤックも本人を表してる!と思いました。本当に良く彼のキャラクターがデザインされていますよね。そしてシームラインの灰色がポイントなんだろうな!と思いました。自然にセンターラインの黒に目がいくところが「こだわり」と感じました。それがミソですね!と伝えたら「分かってるやん(笑)」ってやり取りがあったのを今でも覚えています。
お二人がそれぞれのカヤックに乗って叶えたい夢は?
■倉住さん:
直近の夢は、オーダーメイドで造ったカヤックと釣り竿で記憶に残る平政を釣り上げる事です!
実は自分のカヤックに合わせたロッドを今現在、職人に作ってもらっているんです。
ProFishaで使用する事を考え、グリップ回りの長さや太さはもちろん、粘りやしなり、強度も考えての竿です。
これで春に平政を狙います。今ちょうど1月の真冬ですが、春に向けて色々と準備を進めています。
■なかやさん:
西湘でSUPFishingを始めたのが2021年の1月で、その時に釣った魚が70cmの真鯛だったんです。
本当にビギナーズラックだとは思いますが、自分の家の近くでそんな化け物みたいな魚が釣れるのは本当に凄いです。そして何よりとても美味しい魚なので、Fishaからもこのサイズの真鯛を釣り上げたいです!
釣りへ行く際に、ステルスカヤックで良かったと思う点はありますか?
■倉住さん:
Live bait well(生け簀)が付いているカヤックというのが特徴的なので、早く使ってみたいです。まだ鯵や鰯といったベイトを釣るというのをやっていないので、今後大物を狙う時に泳がせ釣りをやりたいです。
あと、ちょっと前にサワラを釣り上げたのですが、その際にサイズが大きかったのでセンターハッチにサワラを入れたんです。もちろん、元気なサワラですからバタバタ動き回って、ハッチ内は血だらけに・・。でも自宅に戻って洗浄をし始めたら、これが思った以上に簡単でビックリしました。血の塊やヌメリはさっと流す事が出来て、これからまた大物を釣った際にハッチ内に魚を入れる楽しみが増えました!
■なかやさん:
行動範囲が大きく広がったのが一番の収穫です。家の前の西湘海岸から出艇した時に感じるんですが、釣りをしたいポイントにSUPで行こうとすると距離を漕ぐ事がしんどいんですね。ところが今自分が乗っているFisha460だと、以前は諦めていた距離でもさっと行けます。本当に散歩をしているかのように余裕で自分が目指すポイントへ行けます。今では10キロ以上の移動も無理なく出来るので、自分自身が走行性能に驚いています。
倉住さん・なかやさんの情報
お二人が知り合ったのはロンドン。互いに映像制作への興味があり直ぐに意気投合。帰国後、倉住さんは福岡で暮らし、なかやさんは神奈川県へ。二人ともサーフィンや釣りといった海での遊びが大好きで、2021年にステルスカヤックを乗ることを決める。その後の様子は以下のリンク先からCheck出来ます!
●YouTube: Ebis Cats – YouTube
●インスタグラム: https://www.instagram.com/kurasurf/
●インスタグラム: https://www.instagram.com/dreamsofthewater/
南アフリカStealth Kayaks社長 Brettさんへお二人から質問!
創業後約20年近く経て、今では日本でもStealthカヤックが流通しはじめました。Brettさんはどんなお気持ちですか?
It’s been about 20 years since you and your father started Stealth kayaks, and now your kayaks are being exported to many different countries.
What’s your feeling that your handcrafted kayaks are now available here in Japan?
私たちのカヤックが日本に上陸し、日本の皆さんに私たちがデザイ
I am very happy to see our kayaks in Japan and showing the Japanese people a high performance fishing kayak. I hope we can continue to show more and more of the serious and avid fisherman the way of the future and fun on the water while fishing and kayaking.
Stealthカヤックを乗る日本のユーザーがSNSでも情報を発信しているので、Brettさんも目にする機会があると思います。僕ら日本のステルス勢からは、どんな映像・写真を見たいですか?
When you check your SNS, online media, you may see some Japanese Stealth enthusiasts’ images. What do you expect or what kind photos would you like to see from Japan?
もちろん日本のユーザーのポストはいつも楽しみにしています。カヤックフィッシングは単なる釣りでなく、ライフスタイルの一つ
We enjoy all types of photos as kayak fishing is a lifestyle and not just the fishing. The endless days of paddling and fun on the water with friends is as enjoyable to see as fishing pictures. Sharing the passion and love for fishing and paddling is special.
美しい朝日や夕日に向かって漕ぎ出す、これだけでも素晴らしいア
Paddling into sunsets and sunrises, showing people how good the outdoor lifestyle is and the quiet times on the water that give us some great memories. The world is moving way too fast and sometimes time away paddling and fishing on a kayak allows us to enjoy some ME time and escape from the super fast pace of work and careers.