カヤックの仕様、船内のコーティングについて
南アフリカのStealth Kayaks社は20年に亘りフィッシングカヤックの製造を行なっており、独自のコンセプト・デザインを形にして製造をしております。現行のデザインは、本社のある南アフリカは勿論、オーストラリアにおいても数々のフィールドでテストを重ねた上での仕様となっており、製法や構造に関しては現在Stealth Kayakを販売しているいずれの国においても共通の仕様となっております。つきましては、日本国内の他社製フィッシングカヤックや、シーカヤックなどとは同じFRP製であっても、その構造や重量などの点で大きく異なる可能性がございますので、ご検討いただくにあたっては、是非この点にご留意いただきますようにお願いいたします。
センターハッチ内天井の様子(カヤック前方デッキ裏)
写真(下)の通りFRP(樹脂を浸透させたグラスファイバーシートで成形)で構成されており、手前側はこの艇の場合は薄い水色のコーティングがされております。先端に向けてはコーティングはされておりません。Stealth社としてはこの箇所のコーティングは不要と考えているためです。また、コーティングが無いことで手触りがザラザラとしておりますが、樹脂は適切にファイバーシートへ浸透し、硬化しております。ですのでデッキ天井部分に水分が付着したとしても、硬化した樹脂・ファイバーシートの層を越えて、水分がその先(艇表面のゲルコート層)へ浸透することはありませんのでご安心ください。
また、このデッキ部分は写真で見ると十字状にシートが配置されているのが分かるかと思います。これは軽量化と必要強度を両立させるための独自の仕様であり、2枚のデッキの形状のシートで十字状のグラスファイバーシートを挟んだ状態で樹脂を浸透させた構造となっております。従ってその他の箇所と比較してFRPの厚みが薄く、柔軟性のある構造となっておりますが、カヤックの性能上充分な強度は有しておりますのでご安心ください。
この「デッキ部分をもっと厚く・硬くできないのか?強度に問題がある」とおっしゃる方もがいますが、ステルス社としてはデッキ部分の構造を今のものよりも厚く、硬く、重くする事は、ステルス社が追及するパフォーマンスに対してメリットを生まないという考えでございます。
Brett氏より”Making the deck stiffer will do nothing for performance with the kayak.”
Live Bait Well内天井
この箇所も通常仕様ではコーティングされておりませんが、センターハッチと同じく、樹脂は適正な量の樹脂が浸透・硬化した状態ですので水分が浸透するといったことはございませんのでご安心ください。またStealth社としてはこの箇所へのトップコートは不要と考えております。この仕様について異論を唱えて「低品質・ここのコーティングは必須だ」とおっしゃる方がいますが、メーカーの仕様がご自身の思い通りではないからといって品質が低いという訳ではございませんので、Stealthカヤックを現在所有されている皆様、またこれから検討される方々にもご理解を頂けますと幸いです。
他メーカーに比べて…ではなく、多様性へのご理解をお願いします:
StealthKayaks社では、頻繁にマイナーチェンジを行います。それは世界中に広がる自分たちが製造したカヤックに対するFeedbackを受取り、必要に応じて次のバージョンへレベルアップさせる為です。Stealth側が必要と考える物を実現し、それを仕様としていますが、「日本のメーカーであればこうするのが当たり前」などといったお言葉を頂いたこともございますが、そこはメーカーそれぞれの考えに基づいた『作り方』であると思いますので、南アフリカStealth kayaks社の仕様が劣っているいったお考えではなく、各メーカーそれぞれの多様性としてご理解をいただきたいと考えております。
雑・ラフな作りだという方もいます:
上記写真を見て頂ければそれがご自身にとって許容範囲なのか、受け入れられない作りなのか?はハッキリすると思います。(グラスファイバーシートの切断部分の端部処理・ネジ留め位置の精度・使用するネジの長さ・艇内部のコーティングの仕上げ・輸送時艇につく小傷、等に対する精密できめ細やかな仕上げを期待するのであれば、残念ながら南アフリカStealth社のカヤックはご期待に沿わない可能性がございます。Stealth社としても現地職人のそのような点に関する技能向上は目指してはおりますが、あくまでも追及しているのは工芸品のようなきめ細かな仕上げのカヤックではありません。
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ラフなサーフを抜け、うねりのある海上でも安全且つスピーディに走破できるパフォーマンスを発揮するカヤック
- 長距離移動でもスムーズにグライドするカヤック
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サーフライドしても釣り具を守るカヤック
- 世界中のStealthカヤックユーザーが楽しい体験をシェアしたくなるようなカヤック(Stealthtribe)
になります。
ご自身のニーズにマッチするか?気になる方は是非とも事前に試乗され、ご自身の目で見て、乗って触ってご確認ください。遠方で試乗する事が出来ないという方には資料をお送りする事も可能ですし、スマートフォンを使ってテレビ電話の様にお見せしながら艇のご説明をする事も可能です。
私どもとしては、世界中に色々なメーカー、ブランドがあり、その中からご自身にピッタリとなるご縁に恵まれるのが一番と思います。ユーザーそれぞれが求める期待値や、実現したいアクティビティがあると思います。そのご自身の目標に合いそうかどうか?是非実際に試乗して体験してみてください。
- 北海道・宮城・石川・神奈川・大阪周辺・北九州
で試乗が可能です。
ご興味がある方はお気軽にメールフォームよりお問い合わせください。
試乗は勿論無料です。